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自由回答を見て
卸売市場に関する自由回答を見て
(この文章は「全水卸」2001年7月号に掲載したものです)
 「地域の台所」であるにもかかわらず、卸売市場については意外に知られていない。テレビで映しだされるセリの風景などでしか市場を知らない人が多く、「活気がある」「新鮮」「安い」が大多数の市場イメージになっている。だからこそ「卸売市場で買い物をしてみたい」という要望が多くなるのではないか。卸売市場は何の目的でつくられているのか、その役割をきちんと伝えるとともに、安全面にも十分配慮をして日々安定供給している、そんなご苦労の様子なども積極的にPRしていくことも大切であろう。

 しかし、一方では卸売市場の取扱高が減少傾向と聞く。個人的な見解だが、年に1度、休市のときの市場まつりといったものでなく、月に1度でもよいから時間と場所を決めて地域住民に市場に入場してもらい、市場のPRや展示販売を行うのも市場活性化の視点から配慮してもよいのではないかと思う。実施にあたっては何かと制約もあろうが、あくまでも市場を広く知ってもらうための、地域還元をするための試みである。インターネットのホームページを開設して卸売市場をPRする卸売会社も増えてきている。開かれた市場としての働きかけをするためにも消費者のニーズに応えるためにも……。

 また、消費者が魚の旬や料理法を知りたいのに店頭で必要な知識が得られないという声も多かった。スーパーや専門小売店を通じて生産の情報を消費者に伝える役割の一翼は卸売会社も担っているので、もっと生産と消費をつなぐパイプ役に徹する必要があるだろう。魚の消費を伸ばすには業界あげての取り組みが大切。その意味でも生鮮食品流通の担い手として、卸売市場業界にはおおいにリーダーシップを発揮していただきたい。

(川島佐登子)