| JAあいち三河「憩の農園」 |
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〒444-0103 愛知県額田郡幸田町大字大草字上六條20-3 |
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TEL:0564-62-4339 |
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出荷者:「幸田町憩の農園出品者組合」に登録している420人 |
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面積:11,750u |
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売場:農産物直売所292u、園芸資材907u、温室921uほか |
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駐車場:250台 |
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運営システム:代金に占める販売手数料7%〜20%(品目により異なる) |
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| 〜草分け直売所は健在!!〜 |
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筆柿など特産物が豊富な幸田町
JAあいち三河が運営する「幸田町憩の農園」は1976年に開設された、直売所の草分け的な存在です。来店客数63万人、売上高も約12億円とトップクラスを誇ります。
愛知県南東部に位置し、東海道線幸田駅から約3q、蒲郡から岡崎へ向かう国道248号線沿いにあり、約40q離れた名古屋も十分商圏に入ります。周辺には畑が広がり、所々に住宅やアパートが点在していますが、近年は大きな工場も進出してほかからの転入者が増えてきています。
午前7時30分くらいから商品の搬入が始まります。軽トラックでやってくる生産者が集中することはなく、三々五々といった感じでのんびり運び込まれてきます。
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毎月第2日曜日は、8時半から入り口前のスペースで朝市が開かれるので、この日はその準備でも忙しそうです。9時の開店まで、生産者は売り場に野菜や果物を並べていきます。
この辺りは農業地帯で、特産物も多くあります。特に有名なのは筆柿で、ナス、イチゴは露地、ハウスともに栽培に力を入れています。
売り場は全体の3分の1が農産物直売所に充てられ、種類別に位置と広さが概ね決まっています。一度運び入れて、陳列の状況を確認し、まだ余裕があるようだと、また車にとって返し、追加分を運んでくる生産者もいます。
陳列されたダイコンの中に、関東ではめずらしい「聖護院ダイコン」がありました。ネギも深谷ネギなどの白ネギは見かけず、ワケギなど青ネギがほとんどです。 |

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「白ネギは月に1回くらい入るけど、この辺りでは人気はないね。ダイコンやキャベツも2Lサイズくらいの大型のものが好まれる。すき焼きは豚肉、牛肉半々くらいなんだよ」と羽根渕隆さん(憩の農園出品者組合組合長)より説明を受け、食の地域性があるものだと、妙に納得してしまいました。
売り場の広さは季節によって変わり、冬から春にかけては野菜の種類も量も少なくなるので縮小されます。ハクサイやダイコンなどの大型野菜が多くなる年末には、場所を広げたり、特設コーナーを設けたりしています。
値段の取り決めはなく、直売所内の小部屋にバーコードの機械が並んでいて、生産者が独自に価格をつけていきます。「でも、あまり高値をつけると、JAの職員から半額のシールを貼られたりすることもある」と、ちょっと愉快な打ち明け話も聞きました。新聞に出る卸売市場価格を参考に、約半額程度に設定する人が多いのですが、これだと野菜が高いときにはよく売れるし、利益もあがるので、これぐらいがちょうどよいそうです。
葉物類は午後3時過ぎから、そのほかの商品は品質を見て、2割引や半額セールの対象となります。日曜日には農産物も切花類も各生産者に全部引き上げてもらい、掃除をした後、もう一度新たに出し直します。
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来店客の便宜を図り取り扱い品目も増加 |
午前9時の開店時間から、来店客がなだれこむのではなく少しずつ入ってくるのですが、いつの間にか店内はいっぱいになっています。時間的なピークはなく、終日、人が切れません。直売所が最も忙しくなるのは、4月から5月の連休明けにかけてと、盆と暮れの時期。土曜・日曜には人であふれかえるそうです。
この直売所は花きや植木、盆栽の売り場がかなり広く種類も豊富です。特産品のイチゴの苗なども販売されていました。植木や切花を見に来たついでに、野菜などの食品を買っていく年配客が多く見られました。
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売上げの代金清算は1ヵ月に2回行われ、生産者の農協口座に振り込まれます。販売手数料は売上高の10%〜20%を生産者から徴収することになっています。出荷する頻度が多い人は手数料も安く設定されています。
生産者で組織する「憩の農園出品者組合」には現在420名の組合員がいます。JAあいち三河を通して市場出荷している生産者が多く、露地ナスが稼ぎ頭になっている羽根渕組合長の場合は直売所向けが10%だそうです。
直売所では鮮度のよさと味が求められますが、市場向けにはさらに外観が加わります。市場向け出荷もしている人が9割以上なので、野菜の品目も10種類くらいに絞り込んでいる人が多くなっています。
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| 数年前から取り扱い始めた米の販売も精米量り売りが好評。 |
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出品者組合は役員が15名(うち女性が2名)いて、店舗自体は、JAあいち三河の職員5名とパート・アルバイト22名で運営しています。
取り扱い品目は、来店客の便宜を図って広げてきました。ブームにのった形のガーデニング用品や、数年前から取り扱いを始めた米の販売も精米量り売りをしていて好評です。
販売実績でいえば、農畜産物30%、植木・盆栽・草花・切花類20%、魚・肉・米・パンなど食料品20%、肥料・用土・園芸用品・ペットフードなど30%の割合です。野菜が多い時期には、もっと農畜産物の割合が増加します。
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| 家庭菜園も人気があり、タネの売り場が充実。 |
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売上げはバーコードを印刷したラベルにより管理されています。レジで読み取られたPOS(販売時点情報管理システム)データは、直売所の2階にある事務所の管理用コンピュータに送られて、一元管理されます。このデータを分析用コンピュータに送り、さらに販売状況を管理しているのです。
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数字にも強い生産者を目指す |
毎月第1日曜日の夜に運営委員会を開き、月間計画・月間実績・前年実績・計画比などを対比し、部門別に数字にした検討表が配られます。
「生産者も数字に強くなくては」と数字で現状を把握したうえで、今後の対策を検討します。野菜の安値のため、どの直売所も売上げがダウンしている中、憩の農園では順調に年間計画をクリアしそうです。
ここでは消費者モニター10人をおいて意見を聞いています。「品質や規格のばらつき」「レジの方法」などについてシビアな意見も聞かれますが、「新しい野菜の食べ方を教えてもらえる」「生産者の顔が見える」など好意的な意見も励みになるそうです。「ダイコンを切ったらスが入っていた」といった消費者からの苦情を受けると、JAの職員が生産者に伝えています。
「ライバルは近くにあるスーパーとAコープ」と、JAあいち三河のグリーン課課長、本多富夫さんが笑って教えてくれました。そのAコープも県下ではナンバーワンの実績を誇る店舗です。でも、「身内は仲良く」と、羽根渕組合長は生産者を代表して、もっと大きな夢を描いています。
「大都市の真ん中にJAあいち三河の農産物直売所を開いてみたいね。それと、農業は今、輸入物に押されて厳しいといわれているけれど、自給自足の形で楽しく農業をしたいという人も増えている。今後、高齢者が元気で楽しく農業ができる場として、広い農地を借りて皆で栽培していく形態のシルバー農場や共同農場みたいなものがあってもいいなあ。これ、あくまでも私の考えですよ」。ユニークな意見だけれど、夢があります。
実は直売所は、売れ行きが上がると手狭になり、敷地や建物を継ぎ足していったので、当初の計画からすると3倍くらいの規模になっています。客数は5倍くらいに増えました。周辺に大型スーパーがなかったので順調に歩んできましたが、現在は、周辺都市にスーパーがかなり多く進出しています。
そこで、この直売所でも2002年度は改装することになり、新しくできたり、話題になったりした直売所、あるいは千葉・幕張にできたフランス資本の大型スーパー「カルフール」を視察に行くなどして、目下検討を重ねています。
「直売所の雰囲気が好きで皆さん来てくれるのだから、スーパーみたいにしたら、スーパーと同じになるし、なかなか難しいね」と羽根渕さん。
どんな形にせよ、「憩の農園」の名称通り、農家と消費者が集い憩える場所にすることを目標にしています。 |
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