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主な柿の品種(生産量は平成7年、日園連調べ)
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| 「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べ、たねなしは舌で食べる」と言われています。富有は果肉がやわらかく、次郎は硬めで、たねなしはねっとりとした感じがよく出ていますね
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甘柿 |
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| ●富有(ふゆう) | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 富有の原産地は、現在の岐阜県本巣郡巣南町居倉といわれています。1857(安政4年)に小倉初衛さんが初めて栽培した柿がすばらしく、その土地名にちなんで居倉御所と呼ばれていましたが、同じ村落の福島才治さんが自家の柿に接ぎ木して見事な柿を実らせました。福島さんは当時、盛んに開かれていた品評会で、新品種として世に問うことを考え、「福寿」「富有」のいずれがいいか迷った末、古典『礼設』中にある「富有四海之内」の言葉を採用して「富有」と命名しました。名声があまねく天下に広がることを願ったものでしたが、見事出品した1898年(明治31年)の柿品評会では一等賞を受けました。それからの活躍は皆さん、ご存じの通りです。甘柿全体では11万686t生産されていますが、そのうち富有柿が60%を占め、南は九州から北は新潟県まで広い地域にわたって「甘柿の王様」に君臨しています。 小倉家にあった原木は1929年夏に枯れ、ほぼ73年で大往生……。そこで1972年10月、本巣郡巣南町に「富有柿発祥の地の碑」が建てられました。 完全甘柿で、出回りは11月が中心です。福岡県、岐阜県、奈良県が生産量1万t以上で他を断然リードする御三家です。同じ富有柿といっても、概して福岡県産のは紅が濃くて腰高、岐阜県のはそれに比べると紅がやや薄くて腰が低いといった特徴があります。 |
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| ●次郎 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 1844年(弘化元年)、静岡県周智郡に住む松本次郎吉さんが太田川を流れている柿の幼木を拾って、植えたのが始まりと伝えられています。この原木は火事で焼けたものの、焼け株から新芽を育成させて、現在は町の文化財になっています。 柿のファンは派閥がたくさんに分かれます。甘柿派、渋柿派、そして甘柿派の中でも富有派、次郎派が二大勢力です。 「上品な風味で、あのコリコリした味わいがなんともいえない」というのが次郎派の代表的な見解です。 次郎は、富有、平核無につぐ栽培を誇り、愛知県と静岡県が東西横綱として生産量1万501tの80%を占めます。 |
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| ●西村早生 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 1953年に滋賀県大津市の西村弥蔵さんの園地で発見された偶発実生で、西村の名をとって名付けられました。 9月下旬〜10月上旬にかけて熟する早生品種で、淡い橙色の外観通り、味もやや淡白です。甘柿といっても、正確には不完全甘柿なので、渋が抜けていると果実にゴマが入っていますが、ゴマがない部分をかじってみると渋いことがあります。もっとも産地には甘渋判定機があって、渋い柿はチェックされるので、一般に出回る柿で「渋さ」を味わうという経験はめったにできないでしょう。 |
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渋柿 |
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| ●平核無 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 新潟の八珍、山形の庄内柿、佐渡のおけさ柿、核無などポピュラーな別名を数多くもつ「渋柿の王様」。種のない柿があるということから、越後の七不思議に次いで、八番目に不思議なものとして「八珍」と名が付いています。 新潟県新津市(旧中蒲原郡新津町)に300年近いとされる原木があります。富有に次いで生産量は2位(4万5472t)、和歌山、山形、新潟で83%を占めます。10〜12月にかけて出回ります。 種がなく、甘くジューシーで、干柿にしてもとても美味です。 |
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| ●刀根早生 | |||||||||||||||||||||||||||||||
| 奈良県天理市の刀根淑民さんの園地で発見され、平核無よりも早く9月下旬〜10月上旬にかけて出荷できる優良品種として、和歌山県(2万887t)、奈良県(6950t)、新潟県(2620t)などで特産化が図られています。ハウス栽培の導入で、秋の果物であった「柿」が7月から店頭で並ぶようになったのもこの柿のおかげです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||