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賢い買い方 |
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| ●西洋梨の失敗しない買い方 西洋梨の賢い買い方は、まず 1 おいしい果物を売っている果物店を選ぶ(味にこだわっている果物店は、西洋梨が好きな店主が多い。だから、食べ頃をしっかり見分けます)。 2 季節が涼しくなって、しばらくしてから買う。 3 いろいろ食べて自分に合った西洋梨を発見する(ひと言で西洋梨といっても、香り、味わい、違います。品種によって出回りが違うので、食べ比べてみてください) 4 どうなったら食べ頃なのかを果物屋さんに聞く(食べ頃を外すと、ハッキリ言っておいしくありません)。 1と3、4は説明しなくてもおわかりですよね。 そして2についてですが……西洋梨で一番難しいのは追熟です。その追熟で一番重要なのは、採取時期と温度管理です。摂取時期は産地の努力でおいしい摂取時期がわかっているのでここでは問題にしませんが、温度管理にはどうしようもない問題があるのです。 それは、産地から小売店の店頭に並ぶまでの経過にあります。 西洋梨は8月中・下旬頃から出始めますが、東北や北海道はともかく名古屋や東京はその頃はまだ気温が高いのです。つまり、産地からの運送途中や市場で放置されているときに、追熟障害が起こる可能性が高いのです。 いくらおいしい果物を扱っている果物店でも、既に追熟障害を起こしている洋梨を仕入れてきてしまっては、美味になりようがありません。その時期のすべての西洋梨が追熟障害を起こしているわけではないのですが、消費者にとってはいわゆる「ハズレ」を引く可能性があるのです。 ですから、気候も涼しくなって最高気温が20度を下回る頃になって、それからもう少し(気温が高い頃に出荷された西洋梨が店頭からなくなる頃)たってから買えば、少なくとも追熟障害の西洋梨を買う危険性は減少しますし、家庭での追熟も比較的楽になることでしょう。 と書きましたが、果物店の立場から言えば、これって産地や小売店の首を絞めることになるのでは……と思ってしまうのです。でも、そう考えている果物店もいるということを知っていただければうれしいです。 西洋梨を追熟する場合、低温で長くしめると、澱粉質が分解してざらつきのない、なめらかな果肉になります。でも、早く市場に出荷するために、エチレンガスで抜いた洋梨は、味が落ちます。 【2003.11.4追加】日本経済新聞の「菜時季」という欄に「ラ・フランスの芳純な香りと濃厚な甘みは「フルーツ界の女王」にも例えられる」と書かれていました。「西洋梨の王様」はあっても、「フルーツ界の女王」という例えは見たことがありません。 国内の出回る量の8割を生産する山形県2002年の生産量は1万6300トン、出荷する前に10日近く低温貯蔵庫で冷やしたうえで、さらに常温に戻し熟成させる。家庭で保存する際には売れすぎを防ぐため常温には置かず、冷蔵庫に入れておくとよいとなっています。西洋梨は追熟が難しいため、産地ですぐに食べられるようにしてもってきていますが、11月3日、築地の市場まつりに行ったところ、産地がまだ硬いままで試食させていました。これでは試食も逆効果かもしれません。 店頭で選ぶポイントは、へたの周囲の先端部分が耳たぶくらいに軟らかいかどうかと書かれていますが、これは問題です。西洋梨は桃ほどではないけれども、押すとその部分の果肉が茶色くなってしまいます。消費者の中には手加減をせずにギュッと押してしまう人がいます。家庭に持ち帰った食べ頃の判断として、こういうことを書くのはよいのですが、店頭でのポイントとされると小売店では困ってしまいます。消費者のみなさん、うかつにさわらずに専門店できいてください。 |
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| ●産地&卸も「食べ頃が大切」! この頃は生産者の産直も盛んです。でも、これが案外西洋梨の普及を妨げることにもなりかねないのです。ある産地の経済連さんが言っていました。 「消費者にというより、むしろ生産者にひと言。産直で送るときは保存方法や食べ頃の見分け方、食べ方などを書いた紙を入れてほしい。洋梨を送られたがまずかったと、こちらに文句が来ます」 単に特産だから、珍しいからと、品物だけ直送するのは、おいしい洋梨作りに励む生産者にとっても、それを大切に売りたい果物店にとっても困るんですね。まだまだ西洋梨のすばらしさを知らない消費者の方が多いですから。「こんなまずい西洋梨なんて2度と買わない」なってことになってしまいます。 卸売会社の人も「個人の生産者が追熟施設ももたないまま送ると、受けたほうでは食べ頃がわからない。取扱いがわかっている果物専門店で買うのが望ましいと思う」とうれしいことを語ってくれました。 果物店の食べ頃の見分け方、これも市場から仕入れた後の追熟の知識、長年の勘、それと食べてみて覚えるということでしょうか。西洋梨は果物のプロとしての実感を味わえる果物といえます。 |
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