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団員の一言1996-97
主な品種
 
品種の写真は、ほとんど、区別がつかないので省略しました。
早生品種
宮川早生

 大正初期、福岡県柳川市の宮川謙吉さんの園地で発見された普通温州の枝変わり。昭和初期以降に普及し、早生温州では最もポピュラーな品種となりました。熟期は10月中下旬。生産者にとっては、豊産性で隔年結果が少ないというメリットがあり、一方、果物店にとっては糖酸ともに高く味が濃厚なので、「蜜柑らしい蜜柑」として売ることができます。

興津早生

 農林省果樹試験場興津支場で1940年に宮川早生にカラタチを交配した中から誕生しました。どちらも早生蜜柑界の優等生なので、よく宮川早生と比較されますが、宮川早生よりも扁平な形をしていて、宮川早生が果梗部に緑色が残る欠点があるのに対し、興津早生は果面全体に色づきます。味はどちらも濃厚です。

 

中生品種
南柑20号

 愛媛県宇和島市の今城辰男さんの園地が「南柑○号」の原産とされています。村松春太郎さんが宇和柑橘同業組合に在職中に、管内の優秀な温州ミカンを選抜して1ヵ所に集めて母樹園にしましたが、そのうちの1つです。村松さんは1929年にできた南予柑橘分場の分場長を務めましたが、そこで選抜された系統に分場の名をとって「南柑」と名を付けました。南柑20号は昭和初期より愛媛県内でぼちぼち作られていましたが、戦後面積が急激に伸びてきました。果実は大きくて扁平、皮の色が濃くて、果肉は緻密で酸が少なく糖度が高いので、特に甘いという特徴があります。愛媛県では年末贈答用として力を入れています。

 

晩生品種
青島温州
 静岡県福田谷の青島平十さんが、市内の尾張温州の園地で芽条変異を発見し、接ぎ木した中から出てきた枝変わり。51年に静柑連静岡支所の枝変わり品評会に出品されて、品質が優れていることから静岡県を代表する品種に成長しました。

JAみっかび選果場

 果実が大きくて、果肉が緻密、果皮がしまっていて、浮き皮になりにくいなどの特徴があります。糖酸ともに高いので、いわゆる「コクがあるミカン」です。青島温州の皮をむいてシロップ漬にしたものが静岡県のJAや生産者により作られていますが、大粒で味がよいので、人気を博しています
今村温州

 福岡県久留米市の今村芳太郎さんの園地で、尾張温州の変異として発見されました。皮がしまっていて、味も濃厚、貯蔵性に優れているので、年明けに登場します。

十万温州

 高知県香美郡香我美町の十万可章さんの園地で尾張温州から発見された枝変わり。果肉がよくしまって、浮皮になりにくいので、団地の貯蔵ミカンに適しています。

大津4号

 神奈川県湯河原町の大津祐男さんが十万温州をカラタチ台に接ぎ木した中から発見されました。皮の色が濃く滑らかで、甘みが強いのが特徴です。貯蔵中でも糖度が落ちないという特性があります。

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