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 とちおとめ(1997年頃の期待の品種です)

 「とちおとめは甘いけれど、皮がかたいのでつぶして食べるのに向かない」という果物屋さんがいました。
その話を別の果物屋さんにしたら、「とちおとめはもともと大果系なので、小さいとかたい。3Lくらいの大きさじゃないとダメ」ということでした。でも、お店の人が「とちおとめはかたい」と思いこんでいると、そこのお客もそういうものだと思ってしまうわけで、地域地域のお店というのはとても重要な役割をしているなぁと改めて認識しました。

 「とちおとめ」の家系をお教えしましょう。両親は「久留米49号」と「栃の峰」です。
 ではその両親は、
「久留米49号」……とよのか&女峰
「栃の峰」……………系511&女峰

「系511」とは? 「Florida69−266」&「麗紅」

 表現は悪いけれど、「女峰」は両方にちょっかい出してたことになります。それだけ有望だということですね。「栃の峰」はとてもジャンボな苺で、苺のお相撲さんみたいだと思ったものでした。栃木県と女峰を合わせた名称ですが、メジャーにならないうちに消えつつあるのは本人のためにもよかったかもしれません。その点、「とちおとめ」は苺にふさわしい可愛い名前です。

 DOS-V君レポート

 「とちおとめ」について、97年1月に市場で試食会がありました。そのときに栃木県経済連曰く【促成栽培に適する優良品種の育成を目的に、90年に「久留米49号」と「栃の峰」を交配し、その中から91年に系統を選抜した。92年に特性検定試験を行ったが、大果で食味がよく、収量性も高く、安定していることが認められ、93年に系統名を「栃木15号」とした。品種登録については、94年に品種登録出願し、96年8月20日に「とちおとめ」として内定した】。

 97年産栽培面積は栃木県全体の30%、約170ha。気になる「女峰」は徐々に減反だと。早い話だんだんと「とちおとめ」に切り替えると解説していました。

 試食の机にのっている30パックを見たら濃い赤 薄い赤 朱色、まぁそれはそれは色とりどりで綺麗なことと冗談を言ってる場合でなく、それを質問したら「農家に徹底した等級管理をさせます」との回答。

で、気になる味というと「濃い赤」は主観で「とよのか」の2ランク上の味。「うす赤」は「とよのか」の2つ下。等級管理が徹底したら「とよのか」の上をいく新品種になると思いました。

 「とちおとめ」のネーミングは、力士の四股名みたいで、栃東、栃錦、栃の海、栃司、栃乃和歌。苺のイメージとは程遠い……と思うのだけど、ま、いっか。

「とちおとめ」が今後どこまで「とよのか」に迫るか楽しみです。


 濃姫(岐阜のドラゴンズさんレポート)
 岐阜県生まれの「濃姫」は、名前が付くまでは「岐阜1号」という名前で流通していました。「濃姫」とは岐阜ゆかりの女性である織田信長の正室であり斉藤道三の娘のことです。
 アイベリーx女峰で大粒、果色、つやもいいです。いい生産者を選べばおいしい苺です。

 

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