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さくらんぼ
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さくらんぼあれこれ
さくらんぼの栄養

 さくらんぼの甘みはブドウ糖、酸味はリンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸などの有機酸から構成されています。カロチンも多く含みます。

 あの小さな体にあまり栄養効果はなさそうに見えますが、あえて探せば利尿作用や気管支炎などの消炎作用があるといわれています。

産地の苦労

 オウトウは、果樹の中でも高くなりやすいものの一つで、かわいい図体をしている割に、木はものすごく高く実っていたりします。産地では樹にはしごをかけたり、さらに高いところではクレーンみたいなものに乗って、作業をしているので、とても大変そうです。おまけに実るときには一斉に実ってしまうので、摘み取りをする作業要員を確保するだけでも容易ではありません。

 おいしく実ると鳥も狙ってきますから、雨よけテントは雨だけでなく、鳥よけも兼ねるわけです。
 リンゴなどでよく行われているように樹を低くする矮化(わいか)栽培や、熟期を促進して少しでも収穫時期を早め、収穫期間を広げるというようなことも行われています。

ポット栽培

 89年、朝日新聞で「変わる果物」の連載がありました。農水省果樹試験場長の梅谷献二先生が書いていた中に「箱入り育ち」があるので、抜粋してご紹介しましょう。
ch_hati2.jpg (19573 バイト)
 近年「ボックス栽培」と称する果樹の鉢仕立てが流行のきざしを見せ始めている。
 試験用に鉢で栽培したミカンが甘いことに着目し、静岡県がプラスチックコンテナを利用してミカンの栽培を試み、糖度の高い高品質の果実を生み出したのが発端であった。根の伸長を制限して木を早熟化させるこの技術は、目的を拡大しながら、オウトウ・モモ・ブドウなどにも普及しつつある。

 樹高が低く、ボックスごとの移動が可能なことは、集中管理を容易にする。(略) オウトウでは、低温処理して人為的に冬を早く経過させ、それを加温ハウスに移すことで大幅な早期出荷を可能にしている。
 (略)
 まるで花づくりにも似たこの技術から、将来の果実生産工場を夢見るのはまだ短絡に過ぎよう。しかし、果樹は大地に根ざすという「常識」がもう通用しなくなってきたことだけは確かである。
ch_hati1.jpg (18554 バイト) それから数年して山梨県の有名な産地視察に行ったときに、「さくらんぼの鉢植え栽培で、年間出荷が可能になる。クリスマスのさくらんぼも夢ではない」との説明を聞いてびっくり。これだけ季節感のあるさくらんぼよ、お前もか、と思う反面、さくらんぼが年間食べられるのも悪くないなぁと思ったものでした。

 ついでに鉢植えも量産して販売したいが「いくらくらいならば消費者は買ってくれるだろうか」と相談された果物屋さんたちは、「あまり高すぎては売れないから難しいのではないか」と答えていました。あれからずいぶん経過したのですが、年間のさくらんぼ販売はまだ実用化まではいっていないようです。 

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