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果物の値段 前編

98/06/23


 世の中不況真っ只中のNIPPON。本当の意味でのデフレではないが、品物が余り、値段が下がる現象が日常茶飯事におきている。消費者にとっては喜ばしいことです。周りを見渡すと「くだもの」だけが、依然としていつもの季節どおりの値段を付けているのを、これを見てくれている、くだもの消費者の皆さんは、気づいていらっしゃるでしょうか? 
 
 自然相手のものだから・・その年によってでき、ふでき・・と値段を肯定する意見が聞こえてきます。うーん確かに それは間違いではないのですが、バブル時の値段でジワジワ推移していくなんて、ちとおかしい。

 くだものの原点って何だと思います?「美容と健康」そうです、それが原点だと思います。食卓には いつも何がしかの「くだもの」があり、家族が、自然と「くだもの」を口にする、はずですが、今や「高嶺の華」に格上げされた感がある。高額商品になっている。500円で買えるのは、みかんが15?20個、安くて数があるといえば「みかん」だけである。その他は一人で食べる分が精々の現状です。「食卓には、くだもの」がいつのまにか崩壊して、くだもの=贅沢品 となりつつある傾向です。

 原因は消費者の口が肥えてきて、「もっと美味いもの!」「質の高い物」と高級嗜好へとシフトしたことと、それにやや対応して生産者が「いいものを市場に出せば高値で買ってくれる」という「いいものは高くて当然」などと利益追求型生産が根付き、卸市場もそれに呼応してJA最優先の相場をとっていて、なかなか一般消費者の「いいものを安く」という願いは無視され、農家を保護する相場作りになっている。

農家を保護するのも わかるけど、一般消費者が高額くだものにソッポを向いたら、一番困るのは農家なのです。農家も農家で生産者平均年齢が60を超える現実もわかりますが、早急に手を打たないと生産者人口が減り続け、市場に出回る果物は当然激減して高値に拍車をかけ、ますます食卓からMADE IN JAPANの果物は消え一部の裕福な家庭の専有物になってしまう傾向があり、やがては安くて うまい輸入フルーツに日本食卓が占領されてしまいそう……。

 そうなってしまったら、さびしいものです。前編 終わり。                              続く。

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