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ヒゲのない 聖ヨセフ と マスクメロン

2000/2/12


 1999年 春 東京上野で エルミタージュ美術館所蔵 フィレンツェ と ベネチア。イタリア ルネッサンス展が 開催された。ルネッサンス3大巨匠 ダビンチ、ラファエロ、ミケランジェロの中でラファエロの代表作品で「聖母子と髭のない聖ヨセフ」の実物を 目の当たりに することができた。

 ルネッサンス時代、「聖……」と名の付く人は ほとんど 髭を たくわえている。いかにも「聖……」という風体である。が この作品 題名とおり「髭がない」稀有で貴重な作品である。

 研究者に言わせると「ラファエロ」自身ではなかろうか?だ そうだ。
難しい話は研究者に任せておいて、この作品、聖ヨセフが なんとも なさけない「おとっつぁん」に見えてしまう。「聖……」=「髭面」の絵が 当たり前の時代の絵画に 慣れている目には 新鮮であり、驚きでもある。

 くだもの の3大巨匠(?)の1つ。「マスクメロン」が おる。網目が演出する美しさ、頭に乗っかっているT字型の冠。くだものの「ラファエロ? 聖……?」威風堂々として「マスクメロン」している。が…

 内輪話で 恐縮だが 完熟すると カットして 小売する。解体する時 T字型の冠を切り落とす。持ち上げてじっくり 見る。なんとも情けない、姿である。ほんの 数秒前まで 威風堂々していたのに、T字型が なくなっただけで、見た目も大胆に 変わってしまう。

 蛇足だが、ある時 いたずらで 半球面のネットを ナイフで 削り落としてみた ことがある。 むむ「プリンスメロン」になって しもた。

 くだものには 生まれついての 「特徴、特色」が 必ずある。例えば漫画にでてくる ヘアースタイルに似た 「柿の へた」、緑の球体に 黒い縦縞の、「すいか」、頭の上に ちょこんと「へた」が乗っている「柑橘類」 などなど。

 くだもの各自 特徴があるから 威風堂々と その「くだもの」なのです。
 ラファエロは 意識的に 髭を 画かず 世界的に高い評価(絶賛)を得ているが、くだものは 外見は変わらないで このままの姿を 2000年以降21世紀も 引き継いでいって ほしい。

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