|
一枚の絵 と 方言 2000/7/22 |
| 先日 私事で 恐縮ですが、神奈川県川崎市から大阪まで、たった一枚の絵画を見るために行ってきました。オランダの画家「フェルメール」展。最終日が近くなると、込み合うのが常識。 2時間半の入場規制。その間、長蛇の列に入る。周りは 当然 純 大阪の人。関東では「明石家さんま」「 沢口靖子のCM」ぐらいの大阪弁しか聞こえてこない。 しかし、ここは違う。大阪弁の洪水である。「ごっつう……」「……でんねん」「ほんでな……」「めっちゃ……」「ぎょうさん……」ぽんぽん 歯切れのいいリズムで、なかなかどうして、とっても気分がいい。極めつけは、女の子が友達に携帯しているときの会話「ぎょうさんの人が並んでんねん、めっちゃ しんどいわ、そう ぎょうさんの人がおってな、その人たち とぐろ まいてんねん……」 関東では とぐろなんて言わないぞっとつっこみ入れようとしたが、ここは大阪、郷に入ったら郷に従え。とぐろ にされてしまったが退屈などしない、2時間半が あっという間に 過ぎた。 さてそれから15分後、一枚の絵とは「青いターバンの少女」と感動のご対面である。人は感動すると 言葉を忘れる、その通りである。周りも感動のため息。でも 関東とは違う。「めっちゃ可愛いねん」「年は15くらいとちゃいまっか」「カメラで撮ったみたいやでぇ」 「半開きの唇、何いうてんやろ」 当然 大阪弁である。 そのとき 妙な錯覚に陥った。一枚の絵、少女が後ろから呼び止められ、首をくるっと回し こっちを 見る構図。半開きの唇から「まいど」と彼女が言っているような幻覚を経験した。キャラの強い 大阪弁のなせる業だろか。これを フランスで鑑賞したら 彼女の唇は「ボンジュール」で あろう。 数年前 グァム島へ 行ったとき、スーパーでお買い物。店内で 日本の「ふじ」と「むつ」のリンゴを発見。外国で 日本のリンゴを見ると妙によそよそしく見える。日本産まれなのにこっちに向かって「Hello!」と呼んでいるみたいだ。 さてさて毎日市場へは全国各地から 生鮮品が届く。箱には **県と明記 されている。方言キャラの強い県の農産物を見ると「おらが こせぇた みかん たべらっしゃい」と語りかけているようだ。 |