フルーツショップ エポ
* 長崎市千歳町5-1 チトセピア内B1F
営業時間:平日10:00〜20:00 水曜休み
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| フルーツショップ エポは、JR長崎駅または浦上駅から長崎市民の足となっているチンチン電車に乗り若葉町で下車、歩いて数分のチトセピア地下1階にテナントとして入居している。 チトセピアは97年11月に新築オープンした3階建てのショッピングセンターで全体では50の専門店が入っているが、地下1階の食料品売場は、核店舗にダイエーが入り、隣接して果物店や菓子店、鮮魚店など十数店の専門店が入っている。 エポでは、グレードの高い商品やギフトに力を入れているが、ダイエーの集客力が高いだけに、ダイエーとは競合店というより結果的には共存共栄となっている。 専門店として果物売場で季節感を出して客の目を楽しませ、同時に買物途中のくつろげる場所としてジューススタンドを設置しているのが効果をあげている。 店長も兼ねて実質的に経営しているのは江崎かおりさん。長崎市内の百貨店、親戚の青果店、福岡のスーパーなどで3年ほど修業をした後、店を手伝い始め、今回店を任されることになった。ほかのスタッフ3人も全員女性ばかりという店だ。女子高や大学が近くにあることから、若い人が多く来店し、活気あふれる店になっている。 「エポ」という親しみやすい店名は「私のニックネームが小さい頃からエポだったので、そのまま付けました」と江崎さん。 チトセピアに近い住吉市場内に入っている江崎青果店が本店にあたり、現在は弟の輝夫さんが責任者になっている。江崎青果店を地域一番店に育て上げてきた父すみおさんは1年前の病を契機して姉弟に経営をまかせ、店に顔を出しても口出しはしない。 「ここに出店したときに、父と一緒にするはずでしたが、オープン時に病気になってしまったので、私が任されました。 とにかく好きなようにやっていいと言われて販売に専念していたのですが、後になってからオープン当初は赤字だったと知らされました(笑)」 自由にやりなさいと温かく見守り続けてくれた父の期待に応え、1年を経過後は1億円近い年商をあげている。やる気に満ちているので、まだまだ伸びるとみてよいだろう。 心からの笑顔で応対 ――この店の設計は思い通りにできましたか。 「ええ、何もかも任されたものの、自分でするのは初めてなので、福岡、大阪、京都などを見て回って、いいところを取り入れて設計してもらいました。台は特注です。 でも、在庫を置く場所がないので、どうしても店の中に置くことになり、お客様が奥まで入りにくい点がちょっと困ってます」 ――女性だけの店ですが、仕入れは誰がしているのですか。 「私が毎朝5時半には長崎市場へ行ってセリで仕入れています。女性で参加しているのは私一人。年も若いほうですね」 ――すごい! 仕入れのポイントとしてはどういうものを重点的に入れるのですか。 「ハシリのものは必ず仕入れますね。それとチェリモヤとかドリアンなど世界の珍しいフルーツはお客様の興味をひくためにも飾るようにしています。昨日もマンゴスティンの冷凍物を注文してきました。 話題になったものも入れるようにしていますが、ブルーベリーやザクロは健康面によいということで、よく売れました」 ――女性だけのスタッフですけど、採用するときにはどういったところを見るんですか。 「まず第一に果物が好きであること、それから目を合わせて話ができる人、作り笑顔でなく、心からの笑顔で接客できる人ってことぐらいかな」 ――そういえば、江崎さんもしっかりと目を見て話をするんですね。 「ええ、お客様に失礼ですから。こういう仕事をしていると作り笑いはわかりますので(笑)」 ――笑顔がよくて元気いっぱいだからみんな江崎さんに声をかけていくんですね。小さい子から年配の方まですっかり人気者という感じじゃないですか。 「ここで育っているので、おなじみの人は多いんです。声をかけていただけるのはうれしいですね」 ――お客様から陰になる所に「愉快に働く十カ条」とか「ビジネスマンの基本動作」などを書いた張り紙がありますが、従業員教育はどのようにしているのですか。 「特に教育といえるようなものはしていません。お客様に失礼があったときには注意するようにしていますが、それ以外は接客にしても、ラッピングにしても各人の常識や感性にまかせるようにしています。珍しい果物は盛りかごの前のほうに配置したほうがいいとかのアドバイスはしますが。自分が勤めているときに思うようにさせてもらえない職場でちょっぴり不満だったので、そのときの経験を生かしています。任せればパワーを発揮できるんですよね」 アフターサービスが大切 ――果物の栄養については販促用のコピーを差し上げていたり、名刺の裏に「ご存知ですか 身近な果物の健康管理」と刷り込んでいたりと、熱心に取り組んでいますね。 「ええ、本を読んでワープロ書きにしているんですけどね。お見舞いなどの場合、お客様の希望をうかがってアドバイスするようにしています」 ――ギフトはどれくらいの割合なんですか。 「売上げに占める割合は3分の1ほどですが、中元・歳暮などのシーズン中は9割くらいになります。金額は3000円から5000円の間が多いですね。今の時期は果物が売れないとか言われますけど、果物はこんなにおいしく、健康によいのだから、売れないのはおかしい。だから、売り方が悪いんだと思うようにしています。 ギフトでもちょっとしたラッピングの工夫で喜ばれるんですね。まだまだ果物店のがんばれる余地はあると思います。でも、やっぱり果物は味が一番ですね」 ――その点で最近の果物について何か感じることは。 「店に入る品物はいちおうチェックするのですが、イチゴやビワなどは下の段に品質のよくないものが入っていたりして、お客様の苦情を受けることがあります。生産者の人もわかっていてしているのかもしれませんが、お客様に果物の印象が悪くなってしまって、その果物全体にとってもマイナスだと思うんですよね。 私たちは品物がよくないとお叱りを受けると詫び状を書いたり、近くならば代替え品をもってあやまりに行ったりしますが、こういうアフターサービスを生産者の方も心がけてほしい。私たちに対して責任をもっていいものを売るということですね。それぐらいのことと思う人もいるかもしれませんが、果物に対する信用を植え付けていくには大切なことだと思います」
フレッシュジューススタンドで集客
でも、当面はこの店を大きくしていきたい。ここは住宅街もあるし、客層は幅広いし、立地としては恵まれていると思います。だから、もっともっと勉強して、よりよい店にしていきたい」 |