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FRUTTA Di FRUTTA
(有)伊藤くだもの店
2001年に紹介したページ

〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須3-25-27

営業時間10:00〜21:00 (FRUTTA Di FRUTTA)
伊藤くだもの店のホームページ

 暖色系の黄色を基調としていて、店内は明るいイメージ。両隣は雑貨・アクセサリー店とサラダ・サンドウィッチ店、周辺の店を見るだけでも伊藤さんは勉強になるという。

 伊藤和子社長(右)、飲食部門の責任者である綱規さん(次男)。合計で3店になったが、いずれの店も若い人たちが「働いていて楽しい」と言って元気なパワーを発揮している。



 日本経済新聞社社長賞を受賞

 名古屋市中区大須の伊藤果物店を本誌で紹介したのは2001年12月号である。1996年にジュースを併設、1999年にジュース&クレープの店ラランジャを近くに出店と、若い人に果物を親しんでもらう店を模索し続けてきた。

 2002年には(財)食品流通構造改善促進機構の優良経営食料品小売店等全国コンクールに応募。日本経済新聞社社長賞を受賞した。

 伊藤綱規さんは「組合推薦は受けずにひそかに応募しました。母(伊藤和子さん)や兄(寿晃さん)、若いスタッフとともに努力してきた内容が経営ノウハウとしてどのように評価してもらえるかと思ったのですが、一番取りたかった賞なので、うれしかった」と素直に喜ぶ。

 2001年度の売上高は7118万円。ここ数年飛躍的に伸びていることや高い売上総利益を確保していることが認められた。

 コンクール入賞店を収録した「食料品小売店等経営ノウハウ集」にまとめられた同店のノウハウを要約すると、
□組み合わせを生かして生ジュース(8〜10種類)を販売。
□ジュースには効能を記したPOPを作成
□ジューススタンドでにぎわいを演出し、果物販売にも結びつける
□果物店の作るクレープとしての特徴を出した(果物を食べてもらうためのクレープショップ)
□店は高品質な果物で贈答需要に絞り込む
□珍しい果物も扱い、話題性を提供
       ↓【その効果】
・ロスが出ない分、利益が向上した。
・マスコミに多く紹介され、知名度が上がった。
・「気軽に果物を味わえる店」というイメージができた。
・立地に合わせて店を変化させ、従来の果物屋のイメージを覆し、新スタイルの店を確立させた。
――といったところだろう。商品構成は、果物30%、フレッシュ生ジュース39%、フレッシュクレープ31%と、飲食関連が果物の販売割合を大きく引き離したが、飲食での成功は果物店としての長年培ってきた信用がものを言っている。

 ●FRUTTA Di FRUTTA

 ジュース&とクレープの店は、若い人に多く利用してもらえるようになり、マスコミにもよく取り上げられるようになった。出店依頼も何件かきたが、よく検討したうえで2002年10月、現在の店から徒歩10分ほどの距離にある中区栄3丁目のパルコ西館地下1階に出店を決意した。

 店名のFRUTTA Di FRUTTA(フルッタ・ジ・フルッタ)は、イタリア語で「果物の中の果物!!」という意味である。大須の商店街ではジュースも庶民的な値段でないと売れないが、同じように若者がターゲットとはいえ、テナントとしての経費等を考えると同じ値段では引き合わない。このため、店名は全く別にし、メニュー構成や容器も違うものを用いた。さらに、名古屋市内や東京でジュースを扱っている果物店を訪ねて情報を得て、ジューサーも従来用いていたものよりも、さらによいものを探し出した。

 内装や設備費などで約2000万円を要したという。そのうえにテナントとして諸経費や人件費等が生じてくるので、毎月の目標売上数字も、かなり厳しいものになる。

 視察に来た同業者が「若いってことはいいですね」としみじみ感想を述べた。自分ならばテナントの話があったときにどうするだろうか。年を経てしまうとなかなか思い切った転換はできない。そう考えると、うらやましく思ったそうだ。

中区栄3丁目のパルコ西館の地下1階。若い人たちが多い。

FRUTTA Di FRUTTAの前の通路はどちらかというとファッションストリートといった感じである。営業時間10:00〜21:00

スピーディにジュースを作り、手入れも簡単というジューサーを見つけるのに苦心した。

効能で選ぶメニューもある。今日は疲れたなぁと思ったら、疲労回復に効果があるというキーウィをメインにしたジュース。この日オススメといわれたジュースはマンゴーで、美肌保持という効能だった。

アルバイトの女性が作っているのはサラダクレープ。「フルッタのランチセット」は人気メニューになっている。サラダクレープ、本日のフレッシュジュース(この日は、シトラスミックス・バナナミルク・いちごミルクの中から選択)、それにフルーツのヨーグルトかけがセットになったもの。
ランチセットのボードの下に、バナナアップルジュース330円のPOPが貼られていた。「バナナとりんごをmix。ミルクが入っていないので牛乳嫌いな方もOKです」と書き添えてあり、どんな味だろうと思わせる。

 

ケースに果物が並んでいるが、注文を受けてすぐに作れるように、果物は予めカットして用意されている。奥で注文して支払いをすませ、右側から受け取る。左側に椅子も用意されているが、カウンターで立って飲食する人が多い。

【フレッシュジュースのMENU】 【クレープ】
・いちご、いちごミルク、いちごヨーグルト、いちごバナナミルク、キーウィ、キーウィヨーグルト、キーウィパイン、キーウィパインヨーグルト、マンゴー、マンゴーミルク、マンゴーヨーグルト、バナナミルク、バナナヨーグルト、バナナアップル、グレープフルーツ、ネーブルオレンジ、シトラスミックス、オレンジパイン、ミックス、リンゴ(以上が定番商品で価格は330〜400円)
・このほかアボカドミルク、パパイヤミルク
・本日限定のおすすめ生ジュース(360〜450円)は、日替わり。ブルーベリーヨーグルト、ラズベリーヨーグルト、ベリーベリー、巨峰、桃、桃ヨーグルトなど。
バナナ、チョコバナナ、チョコレートバナナアーモンド、いちご、チョコいちご チョコいちごアーモンド、チョコいちごバナナ、いちごキーウィ、いちごパイン、マンゴー、マンゴーキーウィ、マンゴーパイン、マンゴーパパイヤ、キーウィ、キーウィパイン、チョコキーウィ、パイナップル、チョコパイン、りんご、シナモンりんご、チョコりんご、チョコ、チョコシナモン、フルーツミックス、パパイヤ(300〜450円)
 
 中に入れるものは生クリーム、カスタードクリーム、バニラアイスの3種類から好きなものを選べる。
 ダブルクリーム(生クリーム&カスタード)は+50円。クレープは果物をふんだんに用いている。

 

 ●伊藤くだもの店にて

 
パルコを見てから伊藤くだもの店へ行くと、ここでも若いスタッフが働き、元気な新入社員も紹介された。
 店内は果物をあしらったグッズなどもあり、見ていてとても楽しめる。ドライフルーツもよく売れるそうだ。ジュースで回転させているので、果物はとても新鮮だ。
 若い人たちのセンスで店づくりをすれば、新しいタイプのフルーツショップができるかもしれない。信頼して任されることにより、若い人たちの能力が引き出されているようにも見える。
 先代が亡くなった後の店の将来について、我が事のように心配し見守っていた仲間の果物店も多いと聞く。飲食部門が軌道に乗ってホッと胸をなでおろすまもなく新たなチャレンジが始まった。これからも時代の変化についていける店を目指していく――。 (2003.7)

このジュースコーナーの成功からパルコの話が舞い込んだ。右側が果物売場

贈答品に力を入れているのは、しゃれたアレンジでわかる

ボックスギフトの上に果物の飾りを置いただけでしゃれた陳列に

果物の容器やギフト提案からも若々しさが感じられる

ドライフルーツは豊富な品揃え。トマトのドライ果実もおいしい!!

果物をあしらった楊枝入れなど、フルーツ関連のグッズが楽しめる

何か珍しいものがあるのではないかと期待させるコーナーがある

若い新入社員も加わった(右は伊藤社長)