ホーム 目次

(有)レジャード



設立:2003年3月
住所:大阪府大阪市東住吉区中野3-9-19
TEL&FAX:06-6769-7755
(下記のノルカ社が販売を手がけています)
URL:http://www.noruca.co.jp



★全国の果物店の皆さんへ★
商品についてお気軽にお問い合わせください。 
各店頭に置いてある専用アイスボックス
【商品の一例】
ラ・フランス、 デコポン、きよみ、パッションフルーツ、静岡マスクメロン、宮崎マンゴ・紅玉りんごetc 


 大阪には街のいたるところに大・小かかわらず商店街があって、元気な小売店がたくさんあります。売り上げが多いこと=元気な小売店とは限りません。厳しい経済環境の中でアイデアを生かしながら、楽しみながら商売をする姿勢が見える店も「元気な小売店」といえるでしょう。

 一店舗の経営規模は小さくとも、お店同士が集まれば何かができる……と、自らがジェラードの製造販売に取り組み、ただいま急成長&奮闘中の関西の果物屋さんを中心に設立されたのが(有)レジャードです。

 「ジェラードの製造販売は活性化の一つの方策です。小売店同士が協力すれば、新しいビジネスチャンスが生まれるのではないかと思います」と語るのは大阪市内で果物店を営む田中屋の店主田中宏和さん。グループを代表して田中さんにお話をうかがいました。 (
この原稿は東京青果(株)営業管理部 卜部昭子さんに執筆していただきました)

 
 
 ●ジェラード発想の原点は


「果物のおいしい瞬間を生かしたい」
 田中さんは親の代から店を継いでいるが、昨今の経済環境の変化と消費者の果物離れから「店を何とかしなくては?」と考えていた経営者の一人であった。
レジャード仲間をアシストするパートさん。配送の手続きやカップのシール貼り、注文受け付けと大きな戦力です。
ジェラード製造機
夏場はフル回転しても注文に追いつかないほど活躍しました。
ジェラードのほかシャーベットも現在25種類以上のアイテムあり。品種にこだわったり、果物同士を組み合わせたりとアイテム数は無限大!(工房内のアイスボックス)
 毎日、果物に接しているプロなら、おいしい産地、おいしい時期を見極め果物を販売している。それなのに仕入れた果物すべてが売れるわけではない。「果物は生きています。いつも同じ味ではありません。果物は食べ頃をはずしたらダメですよね。一番おいしい時期なのに売れ残ってしまう果物をどうすればいいのか。果物離れの消費者においしさを伝えるにはどうしたらいいのか。売れ行きも今までのようには行かなくなりました。」何か今までと違ったことをやらないと……こうした思いがジェラードに結びついた。ジェラードに加工すればいろいろな果物が使えるし、いつでも食べてもらえる。大阪の果物組合には田中さんと同じように今後を模索していた仲間達がいた。

 ●有志が集まって会社設立
―有形無形のメリットがたくさん 

果物店の自家製ジュースやアイスは特段珍しい取り組みではないが、田中さん達の試みは果物店が共同してやること。一店舗だけでは設備投資に経費がかかるし、果物の仕入れも商品の種類も販路も限られる。 

 そこで有志を募って会社組織とした。田中さんもまだ40代前半と若い店主だが、集まった仲間達は20〜30代が中心ととにかく若い。名乗りを上げたのは果物店6店舗のほか包装資材会社や企画会社(販売代理店でもあり、ホームページにて通信販売も行っている)も含まれており、会社運営をカバーできる。

 ジェラードの製造販売の話が具体化したのは昨年の終わり頃。居酒屋の空き店舗を事務所兼作業場に借りた。何回も話し合いを重ね、年が明けてからは毎日、毎日がジェラードを何種類も作っては試食の繰り返しに「寒い時期だったので、さすがに辛かったですね」(田中さん)と今だから笑って話せる話だ。

果物の販売のプロでもジェラード作りは初心者である。自分達で研究はするが、プロを招いて指導もしてもらった。本業の合間をぬって製造業の資格をとるため講習も全員で受けた。

 試行錯誤の連続でようやく製品もでき、今年6月末販売にこぎつけた。会社組織といっても専門の売店を構えて販売しているのではない。製造は参加店が全員でやるが、販売は個人個人の責任である。会社から買い取って販売する形をとっている。「アイツはいくつ売れたかな?」と競争心もプラスになるという。

 自店で売るほか、喫茶店や飲食店に業務用として売り込みもしている。店に特徴を出すためレジャードの商品を扱う果物店も多い。飲食業のプロにも好評であり、また、口コミでもファンが増えているところだ。いままで店でお客様を待っていた商売から、自らが営業に出かけるようになった。「ジェラードに関わって経験したことで視野も広がり、有形無形の形で本業にプラスになっています」(田中さん) 

 ジェラードに使う果物は会社で一括仕入れとするが、各店で販売もする。店頭での売れ行きがいま一つでもジェラードに変身するから、珍しい品目でも安心してボリューム感を持たせて店頭に陳列できる。そうすると不思議なもので売れ行きがいいこともある。 

「冬場の商品はどんなものがいいだろうか」「新しい取引の話があるけれど」「今度はどんな果物を使おうか」と毎日、ジェラードを作りながら工房は情報交換の場となる。これもレジャード設立の大きなメリットである。

 ●大手メーカーでは出せない味―果物の消費拡大につなげたい 
 
お中元シーズンは本業の果実販売も忙しく、同時にジェラードの注文も集中
し、人手のやり繰りに苦労したという。他の果物店にも販売しているし、飲食店へ納めもしている。今後、注文量が増えたら製造が追いつかない。

 今後の課題の一つに製造の機械化が上げられる。 だが、充填機を使うと人手で詰めるようなソフト感と味が出せない。同じ味が出せれば機械化も可能であるが、メーカーの大量生産との大きな違いは素材の果物の使用量が圧倒的に違うことだ。加工用の果物ではなく、果物店が店頭で販売している果物をたくさん使うわけだから、大手メーカーのコストにはとても合わない。
 ジェラード目当てにお店に来るようになったお客様も増えている。珍しい果物の味もジェラードなら気軽に味わえる。ジェラードVS果物という構図ではなく、ジェラード販売が広い意味で果物販売の活性化につながるのではないかと期待している。(2003.12)

果物屋さん(仲間でつくった会社(有)レジャード)のハンドメイドジェラード。丁寧に素材の皮をむいてジェラード作り。下ごしらえも手間をかけてます。
「田中屋」の田中宏和さん
昔ながらの商売の良さを大事にしながらも新しいことにチャレンジする果物屋さんです。

 

 
「安心屋」の川人宏次さん
“知り合いの居酒屋で扱ってもらい好評です。飲食業のプロの目にもかなう力のある商品です。1〜2年後が楽しみです”
フルーツショップ「MOMO」河原 力さん
“大手メーカーにはできない味です。果物そのものの味がします。お客様においしいと喜ばれています。
「喜連」の田中 博さん
“大きな店より小さなお店で扱って欲しい商品です。本物の果物の味です。お店の活性化につなげてください。”ジェラードの試作には田中さんの奥様の協力大でした。
「春夏秋冬」の中家将貴さん
「いま勉強中です」という中家さんは奈良県でお母さんと一緒に果物店をやっています。ここは先輩達からいろいろなことを教わる勉強の場でもあります。