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魚健03年 (東京都文京区千石4丁目)
 

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03年 
魚健さんの招き猫
 
11月7日(金)/ 1週間くらい前に魚健さんのミケちゃんが行方不明になったということを聞いていたのですが、どうせすぐに戻ってくるだろうと思っていました。この日、私は仕事で夕方まで出ていたため、Nちゃんと外食をすることにしました。戻ってくる途中、二玄社ビルのところで、見たことがある猫が横切りました。あ、魚健さんのところの猫だというと、驚いた(?)猫はビルの前に停めてあった車の下に入ってしまいました。そこで、私が見張り、Nちゃんが魚健さんを呼びにいきました。もうすでに閉店し2階の自宅にあがっていたのを、1階に入っているかねくら精肉店のお兄さんに呼び出してもらい、ご夫妻が懐中電灯と猫のえさをもってあたふたと駆けつけました。

 かつては都電が走っていたという広い通りを渡らないと、こちら側にはこれません。魚健さんは、まさか道路を渡っていないだろうと、この1週間ずっと自分の店があるブロックを探し回っていたそうです。よかった〜死んでるんじゃないかと思って、清掃局まで電話しちゃった〜と本当にホッとしていました。「ミケちゃん、生きてたんだね〜」といって、車の下のミケちゃんに餌を与えようとするのですが、なかなかミケちゃんが食べてくれません。ようやく車の下に体半分のぞかせて餌を食べ始めたところで、さっとつかまえようとしたのですが、奥さんを爪でひっかいて逃げてしまいました。もともとはノラで、ここ1年間は魚健さんちのミケとして幸せに生きてきたのに、この1週間でつらい思いをしてノラの習性が出たのかもしれません。今度は二元社と栄泉堂ビルの隙間に入ってしまい、じっとして動きません。
 
 ところが、ここでびっくりしたのが、魚健さんたちが「猫とり名人」を呼びにいったことです。猫を捕獲するかごをもって、名人がやってきましたが、私たちは正直言って、こんなものでつかまるのだろうかと思いました。猫が1匹くらい入る「ねずみとり」のようになっているのですが、いくら餌がその中に入っているからといって、臆病な猫がすすんで檻の中に入るのだろうかと半信半疑でした。ところが、ミケちゃんはおなかも空いていたらしく、すんなりと入ってくれたのです。これはスゴイ。思わずみんなで拍手をしてしまいました。

 「ミケがいなくなった」と魚健さんはお客さんが来るたびに嘆いていたそうです。情報を与えておくって大事なんですね。私たちもそれを聞いていなければ、似たような猫だなぁと通り過ぎていたかもしれません。それにしては、特徴ある猫なんですけどね。「長靴をはいた猫」という童話がありましたが、これは口ひげを蓄えた猫でしょうか。でも、メスの猫です。

9月22日(月)/ マグロと鯛のお刺身。鯛は脂がのっていておいしいよと言われ、購入しましたが、本当においしかったです。ところで、このご魚健さんには、招き猫だけなく、生猫がいます。もともとは のら猫ですが、居着いてしまいました。いまどきのペットフードでなく、お刺身が好物という贅沢な猫です。


3月5日(水)/月日のたつのはあっという間で、もう3月。今朝は霜柱がニョキッと5cmくらい立っていた。とにかく寒い、寒い。もうそろそろ暖かくなるかと思っているときの寒さはこたえるのです。寒いとお客の出足もよくないそうです。

それにしても、お魚が豊富になったなぁ。ドーンと目についたのは、どんこです。グロテスクな魚だけど、「三陸産でおいしいよ、これが入ったら連絡してっていうお客さんもいる」と店主。カワハギもユーモラスな顔で並んでいたけど、結局、美人のイトヨリを選んでしまいました。ピンク色でとてもきれいです。「脂がのっていておいしよッ」といわれると楽しみ。お魚でも美人は得なのかもしれない・・・


1月21日(火)/えーっと、今年に入っていつだったか思い出せないけど、「あんこうのいいのがあるよ」と言われて「あんこう鍋」にしたら、めちゃめちゃおいしかったです。あんこう鍋といえば、神田のいせ源に十何年前何回か行ったことがあるけれど、行くたびに込んで待たされるので自然に足が遠のいてしまいました。ごはんを入れる段階で「かきまぜてはだめ」と仲居さんが注意しにきたのをよく覚えています。浅草のすき焼き屋さんでも、肉をやいていたら「もうっ、女性がいるからだいじょうぶだと思ったのに〜」とドボドボと割り下を入れられてしまいました。鹿児島式では、肉をやいてから砂糖としょうゆを足していくんだよねとむかついたけど、どうして自分たちの流儀を押しつけようとするんでしょうね。食べ物なんて、好きに食べていいと思うのに。

というわけで、あんこう鍋は、気ままに食べましたよ。今日はこれがおいしいよといわれて買うとまずハズレがない。これって最高に幸せ。

この日もあんこう鍋が忘れられず、「寒いから鍋だ」と決めていったけど、残念ながらあんこうはなかった。でも、おいしそうなプリプリのカキがあったので、カキ鍋に。脇にタラもあってタラのアラも購入しました。魚健の奥さんは、目玉がコリコリしていて大好きと教えてくれましたが、タラの目玉はでっかくて、ちょっと不気味なので食べられませんでした。おじさんは「ニシン、カワハギがおすすめ」と言っていました。そうそう、この間、おじさんにすすめられてアナゴを白焼きにしてわさびをつけて食べましたが、これもおいしかった〜。小売店さんに旬の情報を聞きながら、おいしいものを食べていると、本当にお得な気分。若い人こそ小売店を利用してほしいと思います。

それにしても、文京区で生活するようになってから、繁華街に出かけることってなくなったなぁ。せいぜい秋葉原。これは昨年引っ越してきた友人も同意見。文京区って狭いエリアで生活できる最高空間です。