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「地上」誌でその月の原稿を書いたときには、すべて産地にFAXをして原稿のお目通しを願っている。訂正がない場合でも確認のため、FAXをしてほしいと書いておくので、大体は返信が来る。こない場合は電話でシツコク確認する。
ところがである。自分自身がジタバタ忙しいのが重なったときなどは、返事がこないと勝手に「訂正がないからだ」と思いこむ。すると、ショックなことに、活字になってから「違っている」と産地からの電話が来る。こんなことが2回あった。
1回目は、向こうが間違いを見落としたため、局番が違っていた。
2回目は、先方に出したつもりのFAXが届いていなかった。「出した」と思い込んで確認を怠り、電話番号を間違えたのである。
ほんのちょっとの気のゆるみが大きなミスにつながるということ、そして、「確認」することがいかに大切か、思い知らされた。 |
「あんたんとこは怠慢じゃないのッ」と電話口でいきなり怒鳴られた。特産品の問い合わせをしたのに「担当者から連絡させます」と言われ、音沙汰なしだったというのだ。
聞くと、漬物に関する専門的な内容だ。以前に扱った九州の産地名を伝えると「早速問い合わせしろ、そんなのは10分でできるだろう、それをやれないのは先延ばししようという気持があるからだ」ときつい言葉が返ってきた。すぐに先方に問い合わせて結果を教えたときにも「ありがとう」の言葉一つ返さなかった。人の時間なんておかまいなし!
人は誰でも自分の思い通りに動くと思っているのだろうか。編集部間の連絡不行き届きをあやまったのに、それが頭ごなしに叱られてしまった。人に物をたずねる姿勢とはとてもいえない。そもそも自分で調べるということはしないのだろうか。こういう人が逆に編集部の立場で問い合わせを受けたら……?
「自分で調べろ」ガチャッだろうな。 |
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地域おこしでがんばっている女性グループには、高齢の方たちも多く見受けられる。こうした人たちに共通しているのは、それが楽しくもあり、生きがいにもなっているということだ。
でも、こういう例があった。
連絡先が自宅なのに、何回かけても本人と連絡がとれない。
「おばあちゃん? いません」「いつ戻るか、わかりません」「さぁ〜」とすげない返事。
その家のお嫁さん、子供、電話の応対をしてくれる家族がことごとくおばあちゃんに対して冷たい。「特産品作りもいいけど、家のことも少しはやってよ」といった、不穏な雰囲気すら感じられた。朝早くから、夜は遅くまで飛び回っていれば家族もむくれることがあるかもしれない。
でも、特産品作りで生きがいをもてるのはすばらしいこと。家族の理解が大切なので、おばあちゃんが孫のお守りをしなくても、応援してあげてほしい。 |
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記事掲載の用件でお願いすると、断り方にもいろいろあるが、1度口をあんぐりすることがあった。
「雑誌なんかに載ると、見学が多くきて、仕事にならないからいい」というものである。
全国各地には情報を求めている人も多く、「よさそうだ」となると見学に出向く。これをいちいち応対するのが面倒ということなのである。
そんなものかなと思い、今度は電話応対も最初から協力的で好感のもてる産地にたずねてみた。
「いろいろ紹介されると見学が多く来たりしませんか」
「いえ、うちは見学客が多くなったので、見学コースを設けました。帰りには商品を購入していただけるので、うちは見学大歓迎。いながらにして情報交換できるのもありがたいです」
何事もプラス志向か、マイナス志向か。見学一つにしてもその差が出るようだ。 |
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地域おこしの食品の場合、連絡先が自宅になっていることも多い。すると、留守番役の祖父母らしき人が出てくる。
「は〜」と耳が遠いらしく語尾が上がる。
らちがあかないので、FAXに切り替えてもらえないかと頼む。
すると、「私は年だから、機械のことはわかりません。後に電話してくれませんか」(この言葉は各地で方言が入り交じる)と例外なく言われる。
ここで電話を切って、また疑問に思うのだ。FAXなんて切替ボタンを押すだけでいいのに、なぜやり方を説明しないのだろう。それか留守電にしておいてくれれば用事のある人はメッセージを入れるのに。
年寄りだからといって、機械に弱いというのは言い訳にはならない。商売で、商品のことがわからない人を「店番」におけば、すぐに店がすたれてしまう。自分で販売をすれば、商いと同じと考えてほしい。 |
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注文のしかたを見ると、電話、FAXによる申込みがほとんどである。ちょっと考えると、FAXのほうが双方確認がとれていいように思う。だが、実際には電話注文のほうが圧倒的に多いようだ。紙に書いてFAXするのはおっくうだが、電話だと手軽にすませられるということか。
友人から注文を頼まれて、代わりにFAXしてあげた。ところが何日待っても商品が届かない。確認のため、電話を入れたところ、「すみません、FAXがどこかに紛失したみたいなので、もう一度お願いします」とのーんびりした言葉。
いろいろな用向きのFAXが入ると、担当者のところに渡らなかったり、他の業務で忘れてしまうこともあるかもしれない。
その点、フリーダイヤル、フリーFAXのところは対応がしっかりしている。電話代が自分もちとなれば、自然にてきぱき処理せざるをえないのだろう。 |
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電話の応対は企業イメージを形づくる。
「かくかくしかじか」とこちらのお願いを説明したら、「あ、いいッ、うちはいいッ」と邪険な返事。「掲載料や広告料など費用はかかりませんので」と食い下がる私。
「いいのッ、うちは」
たまたま忙しいときに電話したからかもしれないが、こういうときはその人がどうこうというより、その企業(団体)、ひいてはその県民性まで、イメージダウンしてしまう。「○○県なんてキライだ」
断るにしても、言い方があるだろう、言い方がッ、と妙に「ッ」を強調してプリプリしてしまうのだ。
電話は相手が見えない。それだけに、いつなんどき関わりが生じるかわからないのだから、特産品を製造して通信販売を手がけるようなところは、どんな相手にも邪険にはしないほうがいい。「他山の石」というけれど、以後、私は電話の応対だけは気をつけるようになった。 |
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「ハイ、○○です」
特産品の取材は先方に電話をかけることから始まる。ところが担当者につながるまで、のーんびり電話をたらい回しされることがある。
こんなとき、おーぃ、東京からかけているんだよ〜、とスピーカーで叫びたくなる。
「そうなのよ。注文したら、待たされてる電話代だけで品物の値段を越えちゃうと思ったことがある。のんびりしてるところあるよね」
友達も同感だと言った。
九州にだって、北海道から電話がかかってくるかもしれない。だが、電話の声が近いと、ついご近所からかかっている錯覚に陥る人もいるようだ。
電話はてきぱきと。特産品を全国へ向けて販売する場合はやはり注文や問い合わせの専用電話をひくぐらいの配慮がほしい。
さんざん待たされて「担当者がいないのでわかりません」。そりゃ、ない!
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