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甘夏のタルト・フランベ

 材料 (直径18cm4枚分)
生地
強力粉・・・・・・・70g
薄力粉・・・・・・・70g
塩・・・・・小さじ2/3
ぬるま湯・・・・70cc
ドライイースト・・・・小さじ1/2
サラダ油・・・・大さじ1/2
トッピング
甘夏・・・・2〜3個
キウイ・・・・・・2個
オレンジマーマレード・・・・・・大さじ2
クリームチーズ・・・・・・・・・・・80g
プレーンヨーグルト・・・・・・・・・・・20g
 作り方
1.ボールに粉と塩を入れて混ぜる。ぬるま湯(約30℃)にドライイーストを加えて溶かし、粉の中央をくぼませて注ぎ入れ、サラダ油も加えて手で混ぜる。生地が水分を吸ったら、体重をかけるようにしてボールの中でこねる。約10分が目安。なめらかになったら丸くまとめ、ボールにラップをかけて室温で30分休ませる。
2.クリームチーズは室温におくか、電子レンジにかけて柔らかくし、ヨーグルトを加える。
3.甘夏は皮と薄皮をむいて身を出し、種を除く。キウイは皮をむいて3o厚さの半月切りに。
4.生地を4等分して丸め、平らにつぶす。打ち粉(強力粉、分量外)をした台の上で、めん棒で直径18cmにのばす。オーブンシートを敷いた天板にのせ、フォークで全体に空気穴をあける。
5.マーマレードを全体に薄くぬり、クリームチーズを広げる。甘夏とキウイを放射状に並べ、250℃のオーブンで5〜10分焼く。

★ 生地はすぐに焼かないときは、冷蔵庫で2〜3日保存可能。しっかりラップで包んでください。
★ 香ばしさの点では劣ってしまいますが、ドライイーストの代わりにベーキングパウダー小さじ1/4を加えても。その場合、お湯には溶かさず、塩と一緒に粉のほうに加えてください。

 タルトといっても、実際はピザです。フランス北東部、アルザス地方の郷土料理からアイデアを拝借しました。

 本来のタルト・フランベは、塩味です。薄くのばしたイースト入りの生地に、フロマージュブランというヨーグルトに似たチーズと、薄切りの玉ねぎ、刻んだベーコンを散らし、高温の石窯でさっと焼きます。このとき、窯の火が燃えうつるように見えることから、“フランベ(火がついた)”という名がついたようです。

 素朴なおいしさが身上です。農家の主婦が、余ったパン生地とオーブンの余熱を利用して作っていたのが始まりだとか。エコノミー料理だったわけですが、今やアルザスのガイドブックには欠かせない名物のひとつです。専門のレストランもあります。

 肉と野菜の代わりに果物をのせたフランベには、農家が営む田舎風居酒屋で出会いました。いただいたのは、シナモンをまぶした薄切りのりんごを並べたものと、ラズベリーを散らしたものです。バターたっぷりのお菓子に比べ、ぐっとヘルシー。さっぱりしています。短時間で焼くので、果物の水分がとびすぎることがなく、みずみずしさも残っている。そこが、食後でもペロリと軽く1枚、お腹におさまってしまうゆえんでしょう。

 今回は季節を考え、甘夏で作ってみました。チーズのみだと物足りなく感じたので、マーマレードで甘みを加えています。好みのジャムで代用してくださって構いません。

 生地は、めん棒であるていどのばしたら、手で引っ張りながら、少しずつ広げるようにします。これが、薄く均一にのばすコツです。
この果物のフランベ、昔かたぎの地元の
人によると「邪道」なんだそうです。代々受け継がれてきたものではなく、商売用のデザートとして、最近になって登場した流行ものだから、とか。

 伝統に敬意を表し、生地が余った際には、ぜひ正統派のほうもお試しください。
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