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グレープフルーツのスープグラタン

 材料(4人分)
グレープフルーツ(ピンクまたはルビー)2個
グラニュー糖・・・・・大さじ4
キウイ、バナナ・・・・・・・適量
ソース
卵黄・・・・・・・・・・・・・2個分
グラニュー糖・・・大さじ3
グレープフルーツの漬け汁・・大さじ2
牛乳・・・・・・・・・・・大さじ2
生クリーム・・・・・・・・・70cc
粉砂糖・・・・・・・・・・・・・・・適量 
 作り方
1.グレープフルーツは皮をむいて薄皮を除き、果肉を取り出す。このときボールを下において作業し、出る果汁を集める。ここに果肉を入れ、グラニュー糖大さじ4を加えて、1時間から半日おいて味をなじませる。
2.キウイ、バナナは皮をむいて一口大に切る。
3.耐熱容器に汁気をきったグレープフルーツ(汁は取っておく)と他の果物を入れる。
4.別のボールに卵黄、グラニュー糖大さじ2、グレープフルーツの漬け汁、牛乳を加えて混ぜる。80℃くらいの湯煎にあてながら、もったりするまで泡立て器で混ぜる。火からおろし、冷めるまで泡立てる。
5.生クリームを加えて混ぜる。用意した器に流し入れ、粉砂糖をふる。250℃以上の高温のオーブンかトースターに入れ、表面に薄く焼き色がつくまで数分焼く。温かいうちに供する。

★グレープフルーツの漬け汁が余ったら、好みの果物をあえてマリネにどうぞ。
★オレンジ、いよかんなどでも応用できます。柑橘類以外の果物を使うときは、ソースに加える漬け汁を牛乳に代えてください。

 フランスの12月。ある朝、スーパーに行くと、果物売場中央の陳列台は、橙色で埋まっていました。南仏からやってきたオレンジや、地中海地方のみかん、クレモンティン。アメリカ、スペイン産の、赤い果肉のグレープフルーツ……。少し前まで、ぶどうが占領していた「今月のお買い得」コーナーです。知らぬ間に、季節は次へと移っていきます。

 その日のお昼、食事に招かれたお宅のテーブルにも、鮮やかなオレンジ色。正確には、紅に近い、濃い橙色です。南ヨーロッパ原産の、ブラッドオレンジでした。八つ切りにしてお皿に盛られ、緑のアボカドサラダが添えてあります。どんよりとした寒空に、パッと花が咲いたような取りあわせ。果肉の赤いオレンジを見たのも、大胆な柑橘類の前菜も初めてです。おなかと好奇心が満たされた午後でした。

 夜、ホームステイ先のおばさんの家では、みかん色のデザートが待っていました。クレモンティンの果汁に砂糖を加え、果肉とバナナを混ぜた、フルーツマリネ。簡単なものだけれど、生クリームや肉を使った、冬のこってりとした料理のあとの胃に、心地よくおさまります。どんなに忙しくても、食後の楽しみのために、少し頭をひねる。おばさんの日課です。

 冬になると、柑橘類で新しいお菓子が作りたくなります。ブラッドオレンジの鮮烈な色が頭に浮かんで、果肉の色の似た、ルビーグレープフルーツを手にとりました。フルーツマリネのアイデアも拝借。どこかで習った、卵を泡立てて作る生クリーム入りのソースの応用を加えて、出来あがったのが、今回のスープグラタンです。
 
 ソースは固まるまで火を通さず、さらさらに仕上げるので、この名をつけました。

 お菓子のヒントは、日常のちょっとした思い出の中にいつも見つかります。
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