| りんごのガレット |
| 材料(直径8〜9cm) |
| りんご・・・・・・・・・・・・小1個 | 生地/ 薄力粉・・・・・・・・・・・・40g 卵・・・・・・・・・・・・・・・1個 グラニュー糖・・・・・・・20g 牛乳・・・・・・・・・・・・・90cc 溶かしバター・・・・・・10g サラダ油・・・・・・・・・・・適量 グラニュー糖、シナモン (仕上げ用) ・・・・・・・適量 |
| 作り方 |
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1.生地を作る。ボールに卵を入れて泡立て器で溶きほぐし、グラニュー糖、牛乳の1/3、ふるった薄力粉を加えて混ぜる。残りの牛乳、溶かしバターを混ぜ、室温で1時間ほど休ませる。 2.りんごは芯と種を除いて四つ割りにし、小口から2mm厚さに切る。1の生地に混ぜる。 3.厚手のフライパンを熱し、サラダ油を薄く敷く。生地を底から混ぜ、玉じゃくし1/2杯ほどすくって流し、へらで2本で直径10cmくらいの円形に整え、りんごをなるべく重ならないように広げる。生地のまわりが乾いてきたらひっくり返し、両面に焼き色をつけて火を通す。 4.冷めたらシナモンとグラニュー糖をたっぷりふって供する。 ★仕上げのシナモンは惜しまずに。 ★シナモンのかわりにジャムをぬってもおいしい。 |
| 「今日は私、機嫌が悪いの。お天気のせいよ」と、農家のマットゥおばさんは眉をしかめ、窓を指差します。 12月の北フランス。雨混じりの灰色の空が、どんよりと重たそうにのしかかっています。 お天気を自分の士気と結び付けて不満を言うのは、あらゆることを愚痴の材料にしたい、この国の人の習性の一つ。取るに足らないことだとわかってはいても、内心、穏やかではいられません。 「料理の出来に影響がでるのでは」と。 この日のメニュー。昼、じゃが芋のガレット。卵、牛乳を合わせた生地に、千切りのじゃが芋を混ぜ、直径10cmほどの大きさに焼いたもの。付け合わせはマーシュのサラダ少々。パン。 夜、 乾燥えんどう豆のスープ。豆とじゃが芋、にんじん、ベーコンを、芋が溶けてどろどろになるまで煮込んだ、うぐいす色のポタージュ。パン。 味は上々。何度もおかわりをして、胃袋は満足しました。が、夏の料理に比べると、だいぶ簡素なのが気になります。あのときは、たっぷりの温野菜が付け合わせの豚肉ときのこのクリーム煮に昼から舌鼓を打ち、取り放題のサラダが、目に鮮やかでした。 「冬の定番デザート」と供されたりんごのガレット。牛乳入りの生地に薄切りのりんごを混ぜてフライパンで焼いた、地味なおやつ。 夏に食べた、日替わりの果物を焼きこんだ大きなタルトが頭をよぎります。無言でフォークを入れる私に、おばさんは言いました。 「冬の農家の料理は質素なのよ。作物の収穫は終っているでしょう。納屋に貯蔵した限りある食材を使って、経済的にやりくりしないと」 都会育ちで、一年中どこでも同じものが手に入ると思いがちの私には「目からウロコ」のセリフ。 農家の主婦は、経済的かつ栄養豊かで、おなかにもたまって、おいしい料理を作れるかどうかが腕の見せどころ。ここを働かせないとね」 頭に人さし指をあて、胸をそらします。 ガレットは、卵と牛乳のやさしい味と、りんごの歯ごたえのバランスが印象的。シナモンが引き立て役となって、見た目よりも豊かな味でした。 「今日の献立は、ちょっと簡素にしすぎたかも。でも大事なのよ、料理をシンプルにすることは!」 話は、農家の伝統を後世に伝えることの意味、へと広がっていきます。「主婦の心得」をとうとうと語るのは、「手抜き」への言いわけ? 熱の入った弁舌に引き込まれ、りんごのガレットも一枚、また一枚とおなかに入っていきます。 |