| キャラメルバナナトースト |
| 材料(4人分) |
| バナナ・・・・・・・・・・・・
2本 キャラメルソース グラニュー糖 ・・・・ 40g 水 ・・・・・・・・・・・・ 大さじ1 熱湯 ・・・・・・・・・・・ 大さじ2 レモン汁 ・・・・・・・ 小さじ1 |
食パンまたはイギリスパン
・・・・・ 1枚 バター ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 適量 バニラアイスクリーム ・・・・・・・・・・ 適量 |
| 作り方 |
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| 木組みの家並みが美しいと聞き、フランス東北地方の山間の村へ一人、カメラを手に日帰り旅行に出かけました。まだ春も浅く、うすら寒い曇り空の日。 夢中でシャッターを切るうち時間を忘れ、日に1本しかない帰りのバスをのがします。タクシーを呼んでもらおうと乾物屋やレストランでたずねるも、「タクシーを必要とする人など村にはいないから、わからない」とつれない返事。「ヒッチハイクをしたらどう?」と勧められるまま、交通量の多そうな県道に出ます。 手を上げること30分。車は通過するばかり。日暮れ時、あたりの景色はおぼつかなくなり、小雨もぱらついてきました。宿屋らしき建物もないし、なんとか今日中に、クリスティアンヌの待つ町のアパートに帰りつかねばと焦ります。 村の通りに駐車中の車の主を、1台1台さがしあてては行き先を聞き、乗せてはもらえないかとたずねてみます。皆「残念、逆方向」と肩をすくめるだけ。 半べそをかきながら駆けずりまわり、ヘッドライトを灯した車の流れに手を振ることさらに30分。日没直後にやっと1台つかまりました。国鉄の駅まで送ってもらい、町へ戻ります。重い足をひきずってアパートのドアを開けると、おかずの匂いに混じって、流れてくるのは砂糖の焼ける甘い香り。 「あ〜ら、遅かったのね。どうしたの」と不安げな笑顔に迎えられ、さっきまでの出来事を語ります。そりゃごくろうだったわねえ、おなかがすいたでしょうと、湯気の立つポタージュ、グラタンに続いて、焼きバナナのデザートが供されました。温めなおした冷凍ワッフルと、ホイップクリームが添えられて、甘く温かい味が舌に滲みます。 「たくさん食べて体温を上げなさい」と、皿を空にしたそばから次のバナナが盛られます。ヒッチハイクは気をつけないと、危ないんだからと諭されつつ、誰かが待つ家に戻った安堵感を、バナナと一緒に飲み込んでいました。 バナナというと、思い出すのは子供時代の台所。「昔はめったなことでは食べさせてもらえなかった」と語りながら皮をむく母の顔です。 今は「フランスのママの顔」も浮ぶようになりました。 |