| 2003年(平成15年) 8月24日 (日) 第5回 |
| 品目:大根、キャベツ、ニンジン |
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今月からは「中級編」。佐藤先生のお話は楽しいエピソードを盛り込みながら、役に立つ内容がいっぱいでした。 生活習慣病を防ぐ野菜と果物 〜八百屋は健康応援団。自信をもって野菜をすすめよう
「日本の食事は世界一健康にいい」ってどうして?
一番大きな要素は、日本人の疾病構造が変わってきたことです。日本人がかかる病気が昔と今では全く変わってきた。昔は、結核や肺炎などの感染症でよく死んでいましたが、これらは体の外から病原菌が入ってきて免疫機能がそれに勝てなくて死んでしまう病気です。最近では感染症にかかる人は多くても、抗生物質などのおかげで死ぬ人は少なくなりました。日本人にとってはそれほどたいした病気ではなくなりました。その代わりに出てきたのは生活習慣病です。自分の生活習慣がよくない、改善できないことによって病気になってしまうというものです。
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■江澤先生 今日の話は栄養だけでなく、身につまされた話ではないかと思います。野菜はたくさん食べさせるといっても、なかなか食べられない。 なぜ野菜がおいしく食べられないか。果物はそのままでおいしいようにできていて、おいしいと鳥に種を運んでもらえて種の保存ができる。だから、果物はうまくないといけない。だが、野菜の場合、大根がうまいからといって、鳥に食べられてしまうと困るので、辛い成分などが残っているのです。 サトイモはかゆみ成分があるが、胃袋に入ってしまえば胃袋はかゆみを感じないから食べられる。ホウレンソウも自分の体を保護するためにシュウ酸で防御しているが、ゆでてあくを抜くと食べられる。また、ワラビなどのでんぷん質は発ガン性をもっている。野菜は子供のうちに、食べられる人もいれば食べられない人もいる。人間は非常に多様性があるから、サトイモが好きな人もいれば嫌いな人もいる。いまの10〜20代が野菜を食べないのは子供のときに野菜でいやな思いをしているから野菜は合わないと思っているからで、野菜をもっとうまく食べさせるようにすることが大切。野菜は果物と違って、野菜自身に防御する力が出てきているのだが、それに対して人間がどうやってうまくたたかうか。いかにうまい食べ方をさせるかが八百屋さんの役目の一つになる。これかは野菜は食べ方別の提案をしていくとよい。 野菜の場合は、どんな作り方をしているかよりも品種が一番問題で、品種ごとに食べ比べをする必要がある。どれでも同じ考え方をするとよくない。 |
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■鈴木先生 8月は夏野菜ということで、キャベツ、大根、ニンジンが中心になります。夏場の野菜は作りづらく、病気とのたたかいです。高温期なので高冷地から入荷が多くなりますが、アイテム数は多くても、市場側からは8〜9月はうまいということが言いづらい時期です。栽培期間が短い。高温で作りやすいということはありますが、それだけに病気とのたたかいがあるということを頭に入れておいてください。
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辛味大根は辛いというのが特徴です。皮の部分が一番辛いので、辛味大根は洗っただけでおろしてください。 北海道産真狩村の青首大根「夏のとも」、標茶の「きたいち」をもってきましたが、この時期は、キャベツ、大根は品種が乱立していて、1品種で統一されている時期はまずありません。夏大根は必ず連作障害が起こり、大きな産地がなくなったり、作れなくなったりしています。それぐらい夏大根は難しく、各産地が苦慮しています。 |
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上、夏のとも 下、雪美人 → |
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| 春系か中早生系といわれるやわらかいキャベツが中心になっています。群馬のSTという品種も正式には中早生系です。北海道、南空知の「すずなみ」は「さざなみ」ともいわれているようです。岩手の「夏さやか」は春系です。春系が好まれやすいというのは葉肉がやわらかいからです。 | |||||||||||||
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「向陽二号」という品種が一世風靡していて、いまの段階ではこれを超える品種はないといってよい。これは五寸ニンジンで、色、肩張り、尻詰まりがよい、どちらかというと堅いので棚持ちがよく、扱いやすいといえます。 「千浜」は甘くカロチンが多いので、生ジュースで飲んでもらいたいと種苗会社はいっています。ジューサーにかけてそのまま飲めます。「ベター302」は、親がベータリッチなので、カロチン量が高く、ジュースでも飲める品種です。 |
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■試食(感想はいろいろ) 大根/煮たもの(40分煮て味をふくませた。夏のとも、きたいち) ・「夏のとも」はかたかったが、おいしかった。 荒井先生:40分煮て味をふくませた 大根/おろし(辛味大根、夏のとも、きたいち) ・「きたいち」がやわらかかった ・おろしは個人的には辛いほうが好きだが、「きたいち」のほうがみずっぽい感じがした。 大根/千切り(夏のとも、きたいち) ・これに関しては違いがなく、さっぱりしておいしい ・違いがわかりにくい。 キャベツ/蒸し キャベツ/生 ・食感と味は、北海道がさっぱりしている。 ・北海道は甘さが感じられたが、歯ごたえなど群馬が好みであった。 ・嬬恋のキャベツは味が薄かった。 ニンジン/生 ニンジン/煮物 ・食べやすいのは「千浜」、切り口の模様は「ベター」がいいニンジンといわれそう。 ・ニンジンらしいのは「向陽」、「ベター」は万能タイプで子供にも向きそう。 ・「ベター」がおいしかった ・「向陽」「ベター」がよかった 「うちの店はこうやっている」杉本さん:うちの店ではキャベツを2種類おいています。食べ比べをして群馬のキャベツは熱を加えたときに甘味があるので、餃子や中華屋の注文に応じて納めた残りをなんとかしたいと思って、群馬産キャベツは熱を加えたらうまいといってお客に売っている。みなさんもお客に教えてあげてください。 浅賀会長の閉会挨拶にて:近くに健康食品を売る店ができ、野菜も有機、低農薬のうたい文句で売っている。我々の商売はそれとは違う。本当の旬の野菜、本当の野菜の効能を知らせるということなので、こういう機会をますます続けていきたい。 |
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