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平井美喜雄講師の商品説明
【キュウリ】
キュウリは旬の夏に限らず、1年中欠かせない商品。最近の動向をみると作業性や収穫状況、高齢化ということで年々生産量も減少傾向にある。特に、8〜9月の産地が減り、施設栽培はほぼ現状維持。
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5月上旬の東京都中央卸売市場の入荷は全体で2883トン(前年比106%)で、そのうちシェアが40%を超える埼玉産を中心に、群馬、千葉、茨城、栃木の順。
埼玉産はkg122円で前年の80%と単価安。年明け以降低温推移ということで、特に関東産の無加温が出遅れて5月の連休前に一挙に気温が上がりだし、各産地とも大量に出てピークとなってしまった。今後は越冬加温タイプのものが終盤となり、埼玉の無加温とこれから始まる東北、福島産などが徐々に増加する。 |
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JAひびきの(埼玉)「ハイグリーン21」は、先日、東京青果でトマトキュウリの試食会をした時に、17組合で10品種くらい出品されたが、その中で一番人気があった品種。ここ3年位で伸びている。欠点が寒さに弱く、すぐ収量が悪くなるとか、果形が長くなりやすいといった欠点が若干あるが、色がよくて艶があり、作りやすく正品率も高い、食味がよいということで全国的に広がっている品種である。ただ全国一斉に同じ品種が揃ってメジャーになりすぎてしまうと、天候異変があるとすぐなくなるという意味ではちょっとこわい部分もある。S1200円くらい。 |
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福島・須賀川「T888」(ときわ)。これはハイグリーン21の寒さに弱いという部分に対抗した品種。これは加温タイプのブルームレスだが、無加温タイプは「ときわ21」の品種名で出ている。価格は1300円。 |
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埼玉・昔がえりの会「ハイグリーン21」のブルーム。昔がえりの会は化学肥料を一切使わず、米ぬか丸大豆などを使って栽培している。昨日の価格は1200円。 |
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京都・園部「アルファー節成」(久留米種苗)。京都産のキュウリの多くは「アルファー節成」が多い。色も歯切れもよく食味がよい。これは取り寄せなので価格は1600円と高い。 |
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千葉・井橋農園「フリーダム3号」(サカタ)。イボがないので洗いやすい。皮がやわらかくてシャキッとした歯ごたえがある。浅漬けやサラダによいとされる。 |
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群馬・JAぐんま板倉「YS14(四葉)(埼玉原種育英会) 四葉は本来露地中心で加工用に取り扱われた品種だが、四葉の形を残しつつ水分含有量を若干多めにして改良された。1000〜1100円。 |
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宮城・JA石巻「四川」(カネコ)取り寄せ商品。四葉の形、イボ、歯切れのよさを残しながら、従来の日本品種に近づけた品種。見た目よりも皮が薄く、水分もあり、歯切れもよい。1300円。 |
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石川・末広青果「加賀太成り」(松下種苗)最近、キリンビールのCMでおなじみの加賀太。昭和11年に金沢市の7人の野菜農家が作り始めたのが最初。「金沢節成り」キュウリとの交雑により昭和27年頃今のような形になって「加賀太キュウリ」の名前で出回るようになった。栄養的にも、カリウムが豊富で、皮膚を美しくするといわれる。1800円。 |
【ソラマメ】
2月以降の低温の天候で全国的に不作傾向。作況も若干減っていて今は愛媛がほぼ終盤で千葉中心の出回りとなっている。今後は千葉、茨城、宮城産が中心となるが、一局集中にならず、価格も堅調推移。
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千葉・JA山武郡市「陵山一寸」。ソラマメのL3粒入りの発生比率が高い品種。この品種が鹿児島、愛媛、宮城など暖地から高冷地まで入ってきている。L2000円、Mで1500円。 |
【ピース】
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福岡・JA柳川「南海緑」(タキイ)。この品種は、久留米ゆたかという品種とともに、関東では主流の品種になっている。耐寒性が強く、若干ばらつきはあるが、甘みが強いといわれる。特にこれの未熟なものは生で食べても甘い。今後、これのハウス栽培は九州地区中心に早出しということで増えてくるだろう。価格は4kg2800円。栃木産は3000円。 |
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京都・山城「ウスイ」(タキイ)は、京都では米の裏作ということで作り始められた。大粒でやわらかく、甘い。エンドウ豆は連作がなかなかきかなくて5年以上の周期でないとだめなので現在の収穫量は年々わずかになってきている。5200円。 |
【キヌサヤ】
キヌサヤは関東中心の出回りだが、来週辺りから福島産が急増しそうで、価格はそれに伴って下げに入る。
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福島・JA伊達みらい「ゆうさや」(ときた)は低温性に強く、サヤもつきやすく秀品率が高い品種とされている。値段は2000円 |
【インゲン】
インゲンの生産量は減少傾向。特に沖縄、鹿児島産の出回り時期は輸入の影響を受けている。沖縄産も以前は6月中旬位まであったが、台風の影響で早出しが減り、他県の出回りが早くなったという意味では5月上旬にはなくなる。販売期間が短くなるということは、集中して価格も安くなる。そういうことで、量はだんだん減ってきている。房州産のインゲンもキュウリ同様、作業状況などから若干減る傾向にある。現在、千葉、鹿児島産の二本立ての入荷になっている。鹿児島産は6月第1週でほぼ終盤になる。千葉は6月に入ると露地が出てくる。ハウス物の減少で露地が増えるまでの谷間の時期なので、価格の下げはなさそう。露地が出てきてピークになるのは6月15〜20日頃。
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千葉・JA君津小櫃「鴨川グリーン」(みかど品種)は、色が濃く太くなりにくい。ややかためなのか煮るのに従来の品種よりは時間がかかるといわれている。価格はM2300円位。 |
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千葉・JA君津小櫃「ステイヤー」(協和)は「鴨川グリーン」とともに主流の品種。若干太めになりやすいが食味はよい。価格もほぼ「鴨川グリーン」と同じ。市場内で営業のインゲン担当に「明日インゲンください」というオーダーを出したときに品種を指定するのは2割位しかいない。 |
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鹿児島・JAいずみ「ビックリジャンボ」(協和)は、市場ではモロッコインゲンの一種として販売されている。通常のモロッコインゲンと比べるとちょっと細身で長い。やわらかく調理しやすく食べやすい。関東、東北、九州まで今後増えてくる品種になると思われる。昨日の価格は1700円。 |
【スナックエンドウ】
呼び方がスナップかスナックかときかれるが、農水省が統一名称としているのは「スナップ」だが、一般名称としてはどちらでもよい。アメリカから1979年サカタのタネが「スナックエンドウ」という名前で、日本、台湾、韓国で専売権を取得して販売を開始したという歴史がある。中国産は年間を通じて出荷されている。ただ残留農薬の問題で、何度か敬遠された時期はあったが、豆類は命令検査になっているので以前よりは末端の流通は広まっている。以前はデパート、高級スーパーは中国産を一切扱わなかったが、徐々に取扱いが回復している。中国産は雲南省で年間出ていて、福建省は9月〜5月、広州で3月〜10月というようにほぼ年間の供給があり、年間需要も高まっている。末端の動きを見ると国産の方が優先的に販売されている。
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台湾・日宏貿易「奇珍88」(台湾産)。台湾産は4kg入って800円。 |
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福島・JA伊達みらい「ホルンスナック」(サカタ) 現在、福島のハウス物が中心だが、市場入荷の福島産は今は少なくなってきている。来週より出始めてピークは6月に入ってからになる予定。
中国産の影響もあるかもしれないが、全国的に需要が増えた。サヤエンドウよりは収穫、選別が楽だということで産地は増えている。簡単においしく料理できるとして消費が伸びている。1kg1500円。
九州産は1.5倍の量が出ている。 |
【砂糖エンドウ】
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現在は露地物が終盤になっている。産地は静岡、愛知がほとんど。生産者の高齢化のために減少傾向にある。これを扱えるのは固定客がほとんど。軽く火が通る程度で簡単においしく食べられるが、まだ消費者の認知度がいまいちか。静岡・JAとぴあ浜松「砂糖エンドウ」(豊橋種苗)はハウス11〜4月、露地4月中から5月、2000円。 |
【参考商品1:アピオス】
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青森・グリーン情報、別名ほどいも。根の節部が一つ一つネックレス状につながって地面に広がっている。畑に柵を入れないとどこまでものびていくというので作りやすいのかもしれない。形が西洋なしに似ているので西洋なしのアピオンからアピオスとつけられたそうだ。
栄養価が高い。同じ土物のジャガイモと比べると、鉄分は4倍、繊維は5倍、タンパク質は6倍、カルシウムは30倍というほど驚異的な野菜であるといわれる。どちらかといえば健康食品で、インターネットで高値で多く販売されている。それだけ栄養価がある。1日20〜30g位食べれば十分とされている。100g130円でネットと比べるとかなり安い。ただし期間が6月一杯あるかどうか。個性園芸室で扱っている。 |
【参考商品2:ファーベ】
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ファーベはヨーロッパでよく食べられている。カイワレで有名な村上農園が千葉の1軒の農家と契約しハウス栽培をしている。特徴は生で食べるが、薄皮をむかないとえぐみが強い。ゆでたものも皮をむいて中を食べる。珍しさ、希少価値ということで栽培されている。チーズとワインと合う。 |
【参考出品3:ミニキュウリ】
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つまものに使うモロキュウリはふつうのキュウリの若どりだが、これはミニキュウリ用に作った小型のキュウリ。産地には品種を教えてもらえない。えぐみがなく、甘みがよく、皮がやわらかいという特長がある。1パック130円位で販売。 |
ここで野中さんから質問。産地は「ハイグリーン21」をどの程度統一しているのか。他の農家が「ハイグリーン21」でないものを作った時にJAで分けているのか。
これに対して、現状ではどの産地でも2〜3種類の品種は多少まざっているとの回答があった。それはJAの信用問題ではないかと江沢先生。
仕入れにあたっては次のようなアドバイスがあった。
・サンプルに出ている箱をよく見る。
・おいしかったと思う生産者のナンバーを記録する。
・同じ品種でも地域、生産地の条件によって違う。6割は品種の責任、2割は生産地、2割は生産者の作る技術。 |